遂に発表!!ランドクルーザー70(ナナマル)
8月2日ワールドプレミアで発表された新型ランドクルーザー(シリーズ)。ディーラーから思わせぶりな予告通り新型ランドクルーザー250と共にランクル70再販販の発表されました。とりあえず無事ランクル70再販販決定の知らせに安堵しました。
改めて再販販されるランクル70に関して、MTの設定の有無、ボンネットの膨らみやLEDライト等、色々な意見が見受けられますが、約40年前に基本設計された車を、安全基準や排ガス等々の現代の厳しい条件にも関わらず、ユーザーの声を反映し販売するトヨタの心意気こそ賞賛すべきと思います。
引用:TOYOTA
ランクル300国内販売中止?ディーラーに確かめてみた
一時期噂になったランクル300国内販売中止
今回のワールドプレミアで300含む3兄弟の写真があった為、その噂は現在雲散霧消の様に消えてしまいましたが果たしてそうでしょうか。
引用:TOYOTA
その可能性を探るべくディーラーにそれとなく聞いてみましたが、「一切、そんな情報は私たちは知りません」と言われました。逆にそこまではっきり言わなくてもいいのにと思いましたけど。その後も担当者と「あくまで仮定として」の話をしていたのですが、正直ディーラーも分からないのが実情です。但し、スタッフ間で「この噂について」YouTube等の動画で既に観ているとの事なので、全然知らない。という事はなさそうです。
以下、個人的な考えになりますが、現在300オーナーの目線から、その可能性について推測したいと思います。
推測①安すぎた価格
ランクル300は、現在トヨタ(レクサス除く)で発売されている車の中でセンチュリーに次いで価格が高い車です。但し、センチュリーは法人用として使用される事が多いので、個人で購入できるトヨタ車の中で最も高価な車と言っても過言でありません。
現在受注停止状態になっていますが、オプション込みで800~900万円する一方。ベースグレードであるAX5人乗りは税込み510万円と、現行プラドや旧アルファード・ヴェルファイアの量販グレードとほぼ一緒の価格です。約14年ぶりと言う超ロングスパンでのフルモデルチェンジと考えたら、この価格は正直「安い」と思いませんか。(だからこそ購入した)。
引用:TOYOTA
300の販売開始が2021年8月。世界的に本格的なコロナ禍を迎えていた時期でしたが、正直ここまでの急激なインフレ、原材料不足、物流停滞までは予測出来なかったでしょう。仮に販売が今年だったら、現在の価格より更に高く値付けされていてもおかしくありません。その証拠に今年販売になったアルヴェルは旧モデルと比べとんでもない程の値上がりしていますから。
新型アルヴェルがどれだけ価格が上昇したか、以下の様にまとめてみました。
ランドクルーザー200 | 4,827,000円~6,974,000円 | ランドクルーザー300 | 5,100,000円~8,000,000円 | 差額273,000円~1,026,000円 |
先代アルファード | 359万7000円~775万2000円 | 新型アルファード | 540万円~872万円 | 差額1,803,000円~968,000円 |
先代ヴェルファイア | 424万円~508万8400円 | 新型ヴェルファイア | 655万円~892万円 | 差額2,310,000円~3,831,600円 |
アルヴェルはフルチェンでベースグレードでも新車の軽四が1台が買える脅威の値上げ。いやここまでくると正直エグすぎます。ランドクルーザーも先代より最大約100万円程価格が上昇していますが200の時に存在しなかったディーゼルや新グレードGRの存在もあるので、それらも考慮しなければなりません。そこでベースグレードであるAXガソリン5人乗りと一番の売れ筋であるZXガソリン7人乗りを比較してみました。
グレード | ランクル200 | ランクル300 | 差額 |
AX | 4,827,000円 | 5,100,000円 | +273,000円 |
ZX | 6,974,000円 | 7,300,000円 | +326,000円 |
300は売れ筋グレードにも関わらず僅か30万。方やアルヴェルは最大400万。ジャンルは違えど、同じ高級車枠にも関わらずこれは歪なまでの価格差です。
推測②輸出専用車への転用
300は世界的規模でバックオーダーを抱えており、現在も受注停止の状態が続いています。私は幸いにして手元に届きましたが(それでも先行予約組でほぼ2年待った)、まだ国内では約7万台とも言われる膨大なバックオーダーが未だ解消されずにいます。現在は国内割り当てが月2,000台近いペースで生産されている様子ですが、増産でなく国内割り当てが多くなっただけであり分母の数は基本変わりありません。
円安が続く昨今。利益率の高い車である300をこのまま商売上手なトヨタが安価な(国になった)日本で販売する根拠が意味が薄い様に思えます。かと言って突然販売中止とアナウンスしたら、落ち着きを取り戻しつつある300の中古車市場が再び暴騰するリスクもあります。とりあえずオーダー分は捌きタイミングを見計らって、何れ300は海外専用車になるのでははないかと個人的に予測します(利益率の高いレクサスLXは残すと思います)。
引用:日産自動車
アルヴェルの異次元の値上げに関わらず、価格を維持したままのランクル300。今後この様なバリュー価格はもう出てこないと思います。「仮に」国内生産が継続(受注再開)になったとして100万円単位の値上げがあってもおかしくありません。実際に日産の新型エクストレイルは発売1年にも関わらず受注停止⇒再開直後約30万円の即値上げを発表しています。僅か1年でこの上昇ですから、これをランクル300に置き換えると、果たして幾らまで価格上昇していくのでしょうか。
推測③新型250の存在。エンジン編
そして巷で言われているのが、300から新型250へ移行案。プラットフォームを300共用する新型250はエンジン以外、サイズはほぼ300と一緒です。さすがに車幅はフェンダー等で調整して狭めてくると勝手に思っていましたが、300と全く一緒になるとは全くの予想外でした。ここまでサイズ感が一緒だと、正直300と250の「差」の意味すら感じなくなくなります。
ランドクルーザー250 | ランドクルーザー300 | サイズ比較差 | |
全長 | 4925mm | 4950mm | +25mm |
全幅 | 1980mm | 1980mm | ±0mm |
全高 | 1870mm | 1925mm | +55mm |
ホイールベース | 2850mm | 2850mm | ±0mm |
一方で、サイズはほぼ一緒だけどエンジンが違うから、250は300の後継にはなり得ない。という意見もありそうですね。確かに250に導入予定の2.7ℓガソリンエンジンと2.8ℓディーゼルエンジン。排気量、スペック的にこれはどう見ても約不足に思うのは致し方ないと思います。方や300はパワーもトルクも桁違いです(しかも燃費がほぼ変わらないのもすごい)。
ランドクルーザー300 ガソリンエンジン | ランドクルーザー300 ディーゼルエンジン | ランドクルーザープラド ガソリンエンジン | ランドクルーザープラド ディーゼルエンジン | |
エンジン種別 | 3.5ℓ V6 ツインターボガソリンエンジン | 3.3ℓ V6 ツインターボディーゼルエンジン | 2.7ℓ直列4気筒ガソリンエンジン | 2.8 ℓ直列4気筒ディーゼルターボエンジン |
最高出力/最大トルク | 415ps/650Nm | 309Ps/700Nm | 163Ps/246Nm | 204Ps/500Nm |
変速機 | 10速ATio | 10速AT | 6速AT | 6速AT |
燃費 | 7.9km/ℓ | 9.7km/ℓ | 8.3km/ℓ | 11.2km/ℓ |
しかし250の本命はこの2つのエンジンでは無いような気がします。実際、コストを考慮して2.7ℓエンジンを導入するというトヨタ関係者の話もある以上、コスト面で有利な2.7ℓガソリンエンジン。そして本命は遅れて登場すると噂される2.4ℓターボハイブリッドエンジンでしょう。新型レクサスGXにも搭載が予定されているこのエンジンのスペックは
システム最大出力 330Ps/630Nmで8速AT
これだけのスペックを誇るなら300の代替として250の存在意義は出てくると思います(但しハイブリッドになりますが)
推測④新型250消えた3つめの顔の正体
ワールドプレミア前まで、新型ランドクルーザー(250)には3つのフロントフェイスの存在が確定情報の様に流れていました。ところが蓋を開けてみたら「角目」と「丸目」の2種類のみ。これを見た瞬間違和感を感じたのは私だけで無いかもしれません、それはもう一つの予想されいていた3つめの「顔」の存在が無かった事です。
個人的にはこの3つめ「顔」こそがランドクルーザー300の後継たる250本命の「顔」だと思います。
引用:TOYOTA
250のランドクルーザーの原点回帰と言われるスクエアなデザインは、市場でも好感を持って受け入れられています(私もその1人)。一方で都会型SUVのイメージでスタイリッシュにプラドや300を乗っているユーザーは、この新型250のやもすると泥臭いアウトドア満載感の「角目」と「丸目」を見てどう思うのでしょう。
ちょっと思ってたのと違う・・・・ そう言ったところでしょうか。
引用:motor-fan
しかし、「消えた3つめの顔」これは確か事前予想では300を思わすラグジュアリー感のあったフロントフェイスだった筈。方向性はレクサスGXやランクル300ZXの雰囲気でしたよね。この顔ならラグジュアリーSUVを望む従来層にも確実に
100%響きます
まとめ 250は300に十分なり得る存在(⇒300国内販売中止可能性大)
- サイズ:300とほぼほぼ一緒。しかも1980mmという車幅まで揃えてきたのにはそれなりの「理由」がある。
- エンジン:現段階で圧倒的に「差」がある。しかし将来登場される予定の2.4ℓターボハイブリッドならその「差」が縮まる。
- デザイン:250としての世界観は完全に確立しているが、ランクル300やレクサスGXの様なラグジュアリーな「3つめの顔」の存在が明かされていない。
以上の事から、現段階でランクル300の国内販売中止は無いが、300のバックオーダーが捌けた時点もしくは、ランクル250に2.4ℓターボハイブリッド+「ラグジュアリー顔」導入の段階で、ランクル300国内販売中止の可能性を予測します。以降ランクル300に関しては完全に海外専用車に移行。それでも現行300のV6エンジンを味わいたいのならレクサスLXを買ってねー。と言う事でしょうか。これはあくまでも個人の予想ですが、100%間違いでも無いと思います。
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