いよいよもりらんくる、前回からセクシー路線に変更だと思ったのだけど。
そうは簡単には問屋がおろさんぜ。
難攻不落着物を描く
イラストを描いていると避けては通れないのテーマが「着物」。日本人たるもの着物を描かなければ意味無いと思っていました。しかし花より団子の私には、それは難攻不落旅順要塞の様な存在だったのです←例えが古すぎる!
着物と一口に言っても、その時代時代に変遷があります。今回テーマに選んだのはズバリ大正時代。文明開花を遂げた明治時代から、ミュシャに代表されるアール・ヌーヴォーの影響を受けた、自由な発想曲線が主流になった時代でもあります。今回は、その中の一枚の古写真を元にイラスト調で描いてみました。
基本デッサン。現代風にイメチェン
まずは、いつもの基本デッサンからはじめます。
①鉛筆ブラシで大まかなアタリを描きます。
②更に、ディテールを線で重ねていきます。
③はレイヤーをその上から重ね、基本となるアウトラインを描いていきました。
どうしても写真を見ると、お顔が脳内イメージに組み込まれてしまうので、出来るだけオリジナル感を出して見たのですが、どうなる事やら。
着物より「帯」
今回のメインテーマにいよいよトライ!大正柄と言うべき独特の有機系柄を描いていきます。基本は④の極妻笑。その上から丁寧に?線を重ねていきました。しかしあまりの細かさに描く手が震えてきたので、残り半分は「手抜き」です。
しかし、着物と言えば、煌びやかな装飾や柄ですが、肝は「帯」です。なので、柄を手抜きした分、帯には結構注力しました。
時よ戻れ。やはりお顔は大正顔
今回は、着物がメインテーマなのでお顔は、イラスト調でシンプルに表現しました。しかし、現代風に変えたつもりの顔が見事大正顔に戻ってるではないか!?。恐るべし自身の脳内イメージ。
最後の仕上げは、背景を市松柄で勝手に大正風コーディネート。そして「大正浪漫」の文字を入れて完成です。文字はProcreateの既存フォントを使用していますが、今回は その中で「Didot」と言うフォントを今回使用しています。
最後に。肖像権について考える
いつもの事ですが、完成した絵の上に軽く肌色でエアブラシをかけています。これで全体のトーンを落として完成です。少しは雰囲気出たでしょうか?「大正感」。実はこの絵をベースに、更に写実的に描き込んだもう一枚があったのですが、恥ずかしくてこれは公開できませんでした いずれ機会があれば、、、、。
ところで、版権物が多い私の作品ですが(だから基本絵は売ってはいけない)。今回のテーマはいわゆる「古写真」。この機会に古い写真等について調べてみました。
著作権に関しては創作時に始まり、その保護期間は作者の死後70年間存続するそうです(2018年12月30日から、TPP整備法による著作権法の改正により著作者の死後50年から70年に延長された。
引用 日本写真家協会
100年前後経過している写真等については、既に70年以上経過している為、肖像権が消滅しているそうです。よって今回の作品、肖像権に関してはセーフと言った所でしょうか。今後も引き続きこのシリーズ展開していきます。
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