大正浪漫だけに、又一段と古臭い感じの絵だね。
今回はどの様にして、この古臭さを演出していったか解説するよ。
レトロ大正をイラスト再現
今回は、このシリーズ初となる大正時代の水着を「大正風」でイラストで表現してみました。
大正時代は、現代と比べ「水着」と言うより「洋服」に近い存在だったイメージですが、その中でも特に有名なのは「シマウマ」と言われるワンピースタイプの水着ではないでしょうか。今回は、そのワンピースタイプの水着の女性を「大正風」のイラストで描いてみました。
因みに、ヴィビィットなピンクの髪の毛の女性は、インスタのフォロワーさんのオリジナルキャラ「ななめちゃん」です(作者より許可を頂いています)。本来がフリフリの洋服が似合いそうな現代的な女性ですが、果たして、彼女の世界観と大正浪漫がマッチするのか。ある意味実験的要素も含め作成開始です!
デッサンの基本「棒人形」
早速、全体のアタリを取っていくのですが、今回は「棒人形」からデッサンをおこしています。
顔だけなら適当にアタリをとるのですが、私の場合、特に全身を描く場合「棒人形」からカタチをとった方が、結果あまり時間をかけずスムーズに描ける事の方が多いですね。
とりあえずアニメ画
下書きが終えた所で、色を重ねていきます。今回はアニメ画風で描いています。しかし、私が描く「線」は相変わらず固いですね。色合いがハッキリすると余計に浮世絵の「線」の様に見えます。
更にここから大正風「演出」を施してみたいと思います。
レトロの肝は「ぼかす」
まずレトロ風味を出す為、絵全体をぼやかしていきます。
基本画の上から、プロクリエイト既存のブラシ「ソフトパステル」を強弱をつけて重ねています。その後背景の飛び込み台と人影を遠近法を用い薄く描き、古さを演出する為「鉛筆ブラシ」でスクラッチをかけてみました。
最後に写真っぽい雰囲気にする為、薄く黒でエアブラシをかけています。
最後に、雑誌風に仕上げた背景にイラストと文字入れをし完成。「色」の濃淡が強いとどうしても現代風になりますが、全体のぼかしとスクラッチをかけるだけで「古く」見えるようになりました。
これでの「ななめちゃん」が見事、大正時代にタイムスリップ完了。
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