今回えらい古いネタもってきたね。
個人的に好きなマシンだから描いてみたかったんだ。8耐も近づいてるしね。
ヨシムラとは
バイク乗りなら一度は耳にした事ある「ヨシムラ」。現代では「サイクロンマフラー」等多くの優秀なカスタムパーツを販売していますが、1978年に行われた第一回鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、プライベーターでありながら当時世界最強を誇ったホンダワークス勢を破り、見事映えある優勝を刻み込んだ名チューナーでもあります。
ヨシムラは、約半世紀を過ぎた現代においても、そのマシンの戦闘力は第一線級の性能を誇り、鈴鹿8耐では毎年の様に優勝候補に挙げられています。
各時代において印象的なマシンを造り上げ、強烈な記憶を刻み込んできたヨシムラ。今回はその中でも個人的に印象に残っている1989年大会のヨシムラGSX-Rをイラストで再現してみました。
1989年鈴鹿8耐仕様GSX-R750
ご存知の方も多いと思いますが、ヨシムラが使用するマシンはスズキ製です。ヨシムラの創始者、吉宗秀雄氏がスズキの横内悦男氏と出会い、30分足らずで意気投合。契約書なし男の口約束で協力関係を結んだのは実に有名な話です。
これ以降、エンジンはヨシムラ。車体はスズキという協働関係が始まったのですが、特に1989年の8耐仕様マシンはこの協働関係が著名に表れた年で、右側面がスズキのワークスカラーである青白。左側面がヨシムラ伝統の赤黒カラーに塗り分けられていました。
他メーカーでは絶対あり得ないのですが、それだけスズキとヨシムラの信頼関係は絶大なものだったのでしょう。
その年のライダーは、前年全日本F1&F3チャンピオンにダグ・ポーレン選手、そしてその後WGP500CCクラスでワールドチャンピオンとなるケビン・シュワンツ選手という今考えても超豪華ペアでしたが、今回はポーレン選手を再現しています。
ヨシムラGSX–Rをイラストで再現
最初にお断りしなければいけませんが、原画はトレースになります。理由は明白。イラストで限りなく再現性を高めたい。いわゆる塗り絵感覚で描いてみました。
- ①写真をプロクリエイトに読み込ませてから、レイヤーを重ね線画を描いていきます。
- ②更にレイヤーを重ね、大まかにに色を入れます。
- ③スポンサー類を描き込んでいきます。
制作約3時間ヨシムラGSX -R750完成
後は、陰影そしてハイライトを入れてバイクは完成。そのまま完成でも良かったのですが、臨場感を出す為にサーキットの背景も描いてみました。もう完全にジオラマを組んでいるイメージですね。
最後に文字入れして完成。総製作時間約3時間でした。やはりトレースの威力は大きく、線画にかける時間が短縮できた為、プラモデル感覚の様にサクサク色塗りを楽しむ事ができました。
今年の8耐は誰が制するのか想像しながら絵を描くのは楽しかったですね。私自身は勿論2009年以来の優勝を目指す「ヨシムラ」を熱く応援しています。
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